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『マネーの公理』(マックス・ギュンター)を読んだ感想4:船が沈み始めたら祈るな

前回の記事(感想3)はこちらです。

はい。

今日は、第3の公理「希望について」と副公理4の感想を書きたいと思います。

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第3の公理「希望について」

船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。

これが第3の公理です。

投機がうまくいかない時の心構えです。

 投機の半分は、あらかじめ決めたゴールに達する前に、うまくいかなくなると考えていいだろう。

(中略)

 あなたの希望の半分は、実現することはないだろう。

 しかし、元気を出してほしい。このことは、獲得した資産をすべて失うことを意味しているわけではない。

(中略)

 苦境から抜け出す方法を知っている投機家はそれほど多くはない。それだけ、獲得するのが難しい、貴重な能力なのである。

私自身、目標株価を決めて臨んでいますが、大半は目標株価到達前に売ってしまっていますw

自分の考えたとおりにはなかなかうまくいかないものです。

はい。

続いて、元証券アナリストで商品先物市場でフルタイムの投機を行っているというマーティン・シュワルツという人物の言葉を引用しています。

彼は高パフォーマンスを上げていますが、自分がそのために不可欠だと感じる能力について次のように述べています。

「勝者になれたのは、どうやれば負けるかを学んだからだ」

さらに同じような言葉として、ポーカーのプロ、シャーロック・フェルドマンという人物の次の言葉を紹介しています。

「勝負から手を引くときを知ることだ」

続いて以下のように書いています。

 アマチュアのギャンブラーは、カードが自分に有利になるように祈るが、プロは、カードが自分に不利な場合に、どのように自分を救うかを学ぶ。

(中略)

 多くの投資家がほかのどんな失敗よりも多大なコストをこうむるのは、おそらく、沈没しつつある船から飛び降りることができなかったときだろう。

ここでもう一度第3の公理の心構えを引用し、この言葉を掘り下げて考えている部分を引用します。

船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。

 表現に注意してほしい。沈み始めたら、なのだ。船が半分水に浸かるまで待ってはいけない。期待したり、祈ったりしてはいけない。目を覆ってはいけないし、その場で恐れおののいてもいけない。何が起こっているのか、まわりを見渡すのだ。状況を観察して、起こりつつある問題が、修正できるかどうか自問してみるのだ。状況が改善しつつあることを示す、信頼できて実体のある証拠を見つけ出さなければならない。もしも、それが存在しないなら、手遅れになる前に行動を起こすのだ。

船が沈み始めたら、まずはパニックになってはいけないということですね。

次に、冷静に考える。

すぐに浮上できそうなのか、このまま沈んでしまって浮上に相当の時間がかかるのか。

それを自分で即座に判断し、次の行動を決断する。

私は「決断しないことが、間違った決断をするよりも悪いことだ」的な言葉を聞いたことがあります。

決断には責任が伴います。

自分で苦しみながらも決断して、その良い結果も悪い結果も自己責任で受ける。

このような決断を積み重ねることが、自身の血となり肉となり、それが次のよりよい行動につながっていくものと考えます。

だから、私は「判断・実行は拙速でもよいので迅速に」ということを心がけています。

はい。

 この助言は、株式や商品先物のように、日々売買される市場では、数字に置き換えることができる。ジェラルド・ロブの経験則は、株価が、自分が保有している間に付けた最高値から10~15パーセント下落したら、利益が出ているか、損しているかにかかわらず売却すべきというものだ。フランク・ヘンリーは、もう少し余裕をみて10~20パーセントとしていた。ほとんどのプロの投機家は、同様のルールを採用している。

この具体的な数字の部分を読んで、今持っている銘柄と過去保有していた銘柄のチャートを見てみました。

保有後最高値をつけてからどの程度まで下がっているかなどを確認してみました。

結果、確かに最高値から15%くらいの下落の段階で売ってしまうのは賢い選択かもしれないと思いました(個人の感想です)。

今後、売りの判断において、この最高値からの下落率基準を取り入れていきたいと思いました。

もちろん、確信に近く間違いなくもっと上昇する証拠・材料がある場合は、例外運用となるわけですが。

ちなみに、私は過去にイーレックスでいつになってもだらだら下がり続ける株価にかなり精神的にやられた経験がありますが、あの時はすぐに船から降りる決断ができませんでした。

結果的には船から降り、ペッパーと串カツに乗り換えたわけですが、そのおかげで高パフォーマンス(いずれも2倍以上)を得ることができました。

どのタイミングで降りる決断をするかというのは、非常に難しい問題ですが、少なくともこの数値基準を持っていれば、もっと傷が浅い内に速やかに乗り換えられたことは間違いありません。

副公理4

第3の公理には、副公理があります。

副公理4

小さな損失は人生の現実として甘んじて受けよ。大きな利益を待つ間には、何度かそういう経験をすると考えろ。

とは言え、小さな損失でも嫌なものです。

私も損切りをするときはとても嫌な気分になります。

そんなときの考えかたも書いてあります。

 簡単ではないが、最も生産的な態度は、今後の人生においてさまざまな金銭上の不快な現実のように、わずかな損失はあることだと思うことだ。たとえば、税金や電気代のように。年に一度、税務署と付き合うのは、当然ながら楽しいものではないが、困惑してしまうことはおそらくあるまい。あなたは「ああ、わかった。生きるということはそういうこと。これも経費だ」と言うだろう。小さな損失をこのように考えるのだ。それは、投機のコストの一部なのだ。それができないのなら、大きな利益を期待する権利はない。

小さな損失は必要経費だと考えろ、ということですね。

大きな利益をあげるための必要経費。

たしかにそのように考えると損切りの抵抗感は小さくなる気がします。

次は、損切りを自動でやるかどうかの議論。

 逆指値注文の不利な点は、柔軟性がなくなることだ。

(中略)

私の考えでは、自動的な損切りのメカニズムなしにやった方がいいと思う。その代わり、自分自身の、困難な決断を下す能力と、それに従う能力に頼るのだ。あなたは、わずかな訓練で、自分がどんなにタフになれるかという事実に驚くだろう。そして、それはリスクをとる者にとって、人生における特別な報酬をもたらす。

あなたとあなたの銀行口座は、両方とも、同時により大きく育つことができる。

やはり、重要なのは決断と実行。

実際に生の相場と向き合って、苦しみながら困難な決断を下す経験の重み。

私は、自分がタフだと感じるまでにはまだ全く至っていませんが、このような厳しい決断にもしっかり向き合い経験していくことで少しずつ器を広げていきたいと思います。

以上!

感想5につづく

マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール

posted with カエレバ

マックス・ギュンター 日経BP社 2005-12-22

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最高値からの下落率基準はぜひ取り入れようと思う。

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