前週末の状況はこちらです。
はい。
タイトルの通りの作戦(現金比率をさらに高める)で明日からの1週間臨んでいきたいと思います。
直接的な理由は戦争懸念です。
戦争が始まったら一時的に株は暴落してすぐに戻るという展開を妄想しています。
で、その一時的な暴落の時に新規銘柄の購入なり、現銘柄の買い増しなりに動きたい。
現時点でも私の平常と比べれば十分現金比率は高い(25.5%)のですが、何かこれでは十分でない気がする(感覚)。
なので今の内にさらに現金比率を高めておきたい。
そういうことです。
もちろん、実際は何も起きないということも考えられ、その間、相場が好調であれば儲けの機会を損失することになります。
節分天井まで相場が強いというアノマリーもあった気がするので、その可能性も十分あります。
いくつもの前提という名の妄想(戦争が起こる、一時暴落する、そのあと戻る)を積み重ねて考えているのですからこの通りにならない可能性の方がむしろ高いとすら言えそうです。
しかし私はここまで自身の年間目標年利20%をはるかに超え、週末時点で年間150%増のパフォーマンスを達成しています。
そう考えるとあまり強欲にならずに、ここは守り。
防御力を高めることこそが正解だと考えています。
仮に現時点で自身の目標を達成していない状況であれば、このような発想にはならないかもしれませんが。
だから皆さんも自身の目標パフォーマンスに対して現時点がどのような状況なのか、ということから判断して作戦を立てたら良いと思います。
私の場合は、私の状況に照らして、今は守りの時だと判断したまでです。
はい。
で、この思い(守りを固める)を強くしたきっかけ(現金比率を高めようと思った間接的なきっかけ)は、数日前から読んでいる『デイトレード』(オリバー・ベレス/グレッグ・カプラ)という本でした。
私は基本、デイトレードはしないのですが、そうであってもいい本だとどこかで聴いたので読んでいたのです。
以下引用します。
すべてがうまくいっているように見える時に、不注意によってすべてを台なしにしてはならない。連勝によって懐具合が温かくなったならば、利益を維持するために、そしてその利益を得ることを可能にした知的な精神状態を維持するために、可能な限りの手を尽くさなければならない。非常に残念なことではあるが、連勝するとガードが甘くなるということは、すべてのトレーダーが経験することである。(中略)すべてが順調である時にこそ、警戒心を強めなければならない。最大の失敗は最大の成功の陰に隠れていることを学ぶのである。
長期にわたって連勝すれば、ちょっと休んで勝利の甘い香りに浸るべきである。ポーカーのプロも、時に応じてポーカー・テーブルを離れてチップの枚数を勘定するものだ。
(中略)
社内のトレーダーが長期にわたって連勝しているならば、少し注意深く行動するように指導している。我々は彼らが過度に自己満足に陥るという大罪を犯さないように指導している。多くの初心者は理解できないのであるが、それは長期にわたって連勝している間に彼らが慣れ過ぎたマーケット環境が変化している可能性があることを認識できないためである。実際、多くの場合、マーケット環境は変化しており、マーケットにおける確率も変化しているのである。
まさに私は今、すべてがうまくいっているように感じている状態です。
放っておけば「もっとうまくいくはず、もっとうまくいくはず」との強欲心が次から次へと湧いてきます。
過去においてこれで何度失敗してきたか。
わかりやすい例で言えば、
・昔デイトレードをやっていた時、午前中超絶うまくいって利益を積み重ね、そこで休まずに午後に全部その利益を吐き出すどころかマイナスになったことは数知れず。
⇒デイトレードはやめることに
・FXでトランプ大統領が当選した時にやはり利益を伸ばしたけど、そこで休まずにむしろ調子に乗ってポジション大きくして次の日にはマイナス。
⇒FXはやめることに
・パチンコで連日勝った勢いで利益を積み重ねたけど、そこで休まずに通い続け利益を吐き出すどころかマイナスになったことは数知れず。
⇒パチンコはやめていたはずなのに、昨日も行きました(超絶アホ)
これ以外にも何度も、勝つ⇒調子に乗る⇒休まず大きく張る⇒結局負ける、を繰り返してきました。
そろそろ、こんな状態を卒業してうまくいっている時こそ「休む」「ポジションを逆に小さくする」という手段で「勝って兜の緒を締めよ」を体現していかねばなりません。
いや、「ねばなりません」なんて生易しい表現でなく、体現「します」。
この「勝って兜の緒を締めよ」の精神を毎回記事の文末に引用している「投資の心構え」の⑥に追加します。
あとパチンコも前回ツイートでつぶやいてから日をおかずに行っているのは大変危険な兆候です。
はっきり言って株に比べたら1回のパチンコの勝ち負けなんて微々たる金額です。
だから金銭的にはどうでもいい話です。
しかし、精神面では上の負け確定のサイクルにまさにはまり込んでいる状態であるので賭博狂だから仕方ないと思考停止せずに向き合います。
はい。
少し話がずれました。
また株の話、現金比率を高めようと思った間接的なきっかけとなった『デイトレード』という本の話に戻ります。
もう1か所『デイトレード』から引用します。
移り気なマーケットにあって、適切なタイミングで様子見に転じる能力は、プロのトレーダーの証である。(中略)熟練したトレーダーは、平均以上のパフォーマンスは大きな利益を上げたからではなく、損失を抑えたからであることを理解している。そう、トレーディングで成功するためには適切なタイミングでマーケットから手を引くことが必要不可欠なのである。
次の事例を考えてみてほしい。長期投資家が過去14年間のリターンの30パーセントを叩き出した20日間にポジションを持っていなかったとしよう。悲惨な話だ。これはバイ・アンド・ホールドのアプローチを正当化し、強力に支持するものとなるのだろうか。いや、そうではない。その主張には、その逆の議論が見落とされている。同じ投資家が過去14年間で最悪の20日間に相場を休むことができていれば、利益は2倍以上になっていたのである。最悪の時期を避けることは、最高の時期をものにすることに比べて、より利益に貢献するものである。
この本では、「いかに損しないか」ということの重要性が繰返し繰り返し述べられています。
1つ目の引用もそういう話ですね。
ここであげられている事例がなぜ14年間なのか、なぜ20日間なのか、というツッコミどころはあるものの、言わんとしていることは、損しないことの重要性ですね。
著者はアメリカ人なので、これはアメリカ株の話なのでしょうが、日本株でも損しないことの重要性、そのために休んだりポジションを小さくしたりすることの重要性は同じでしょう。
むしろ、日本株の方がボラティリティが高いことを考えるとさらに重要と言えるかもしれません。
事例については、前者の議論はよく聴きますが、後者の議論はそう言えばあまり聴いたことがありません。
問題は、いつ暴落がくるかわからないから、休むタイミングもわからないということです。
ただ、今回の戦争懸念については、実際は開戦とならないかもしれませんが、予めあからさまにわかっている懸念です。
であれば、損を小さくするためにできること(現金比率を高めること)はしておこうというのが私の対策(作戦)です。
さすがに現金100%にするほどの確信はありませんが、もう少し現金比率を高めておこうという程度の対策は取れます。
やれることをやっておく。
ことが起こってからではワンテンポ遅いです。
記事の最後に引用している「投資の心構え③判断・実行は拙速でもよいので迅速に」の精神です。
結果、儲けの機会を失うことになってもそれは仕方ない。
2つの道は行けませんから。
しかし、今後何度も起こるであろう予見できる懸念に対して毎回対策をとっていれば、何度か儲けの機会を逃しても、決定的な1度の打撃を防げる可能性があり、それこそが今回の行動をきちんと実行することの真の意味だと思っています。
『デイトレード』に「間違った勝ち方を積み重ねない」的な表現でこのことが書かれており、私は心から納得したのでした。
さて、自分的にはもうこれ以上書かなくても翌週の方針は固まったのでよいのですが、一応毎回載せているデータ(と簡単なコメント)を以下で載せておきます。
1.各指数との比較
以下は、今年の各週の前週末比、前月末比、前年末比のPFの騰落率、各指数の騰落率等を表にしたものです。
※クリックすると拡大します(以下の表も同じ)
今週は週ベース、月ベースで比較している全指数に負けました。
ただ、年ベースでは、まだ各指数と比べて1位をキープしています。
具体的には、
週ベースでは、前週末比-0.27%となりました。
2週連続のマイナスは6月以来の残念な成績です。
ただ、今週は月曜日に串カツ・ペッパーを全株利確していて大きく税金を引かれているので仕方ないとも思います。
月ベースでは、前月末比-3.34%となりました。
上述の理由と12/1に入金した分が現状現金として遊んでいますのでパフォーマンスの悪化は仕方ないと思います。
年ベースでは、前年末比+150.28%となりました。
PFは週末時点で年初来7位のパフォーマンスとなりました。
ちなみに、前月末比、前年末比のパフォーマンスは修正ディーツ法の考え方を基に計算しています。
具体的な私の計算方法は別記事で書きました。
はい。
確定利益も修正ディーツ法の考え方を基に計算しています。
確定利益は、週末時点で前年末比
税引前:+127.70%
税引後:+101.76%
となりました。
尚、日経平均予想PERは、前週末時点14.97倍→14.99倍とほぼ変わらず。
日経平均予想EPSは前年末比で、前週末時点+29.07%→+28.85%とやや下落。
日経平均騰落レシオ(25日)は前週末時点110.28→101.48まで下がっています。
以下は、前年末比のPFの騰落率、日経平均騰落率、JASDAQ平均の騰落率、日経平均騰落レシオ(25日)などの動きをグラフ化したものです。
串カツとペッパーの全株利益確定により、薄紫色の線で示されている確定利益が一気に上昇しました。
2.今週の売買
今週は、串カツ・ペッパーの全株利益確定、豊和工業の半分利確、チャームケアの買い増しをしました。
以下、売買の記録を記事リンクと共に羅列します。
12/04(月):3053ペッパーを6,630円で全株利確(平均取得単価から約170%上昇)
12/04(月):3547串カツ田中を平均5,295円で全株利確(平均取得単価から約260%上昇)
12/04(月):6203豊和工業を1,872円で半分利確(平均取得単価から約20%上昇)
12/05(火):6062チャームケアを平均2,379円で買い増し
3.保有銘柄の状況
以下は、個別株、暗号通貨、現金の今週末時点の比率、週間騰落、目標株価等をまとめた表とこの表を基に作ったグラフです。
ビットコインが物凄いことになっています。
順位も豊和工業を抜きました。
串カツとペッパーの売り切りで株は5銘柄とだいぶすっきりしました。
株は3~5銘柄位の保有がいいなと思っており、少し多すぎると思っていたのでちょうどいい感じになりました。
株の保有期間は最長でもチャームケアの12週間=3か月弱と短めです。
やはり私は長期投資家でなく、中期投資家だと思う。
性格的にもたぶんそれが合っている。
それに対して暗号通貨の保有期間は長め。
どこまで上がるかわからないので握りっぱなしというだけ。
もっともビットコインは大半を分割利益確定してしまっています(なんと15万円位でw)
とりあえず、目標株価がマイナスの銘柄はなくなりました。
そういう意味で正常な状態になりました。
よし。
ビットコインの伸びが極立っています。
NEMも土曜日に70円まで噴きあがりました。
もうバブルという人もいますが、私にはバブルなのかどうか判断がつきません。
ちなみに、私はビットコインが30万円になったときにバブルだと思いましたw
15万円程度に戻るまで絶対買い増しはしないぞと誓っていました。
それから1年も経たずに今(12/8 15:00Zaifの価格)は190万円ですw
というわけで全く買い増しはできていませんw
でもそれでいいと思っています。
完全な投機ですから。
というわけで私は買い煽っているわけではありません。
ただただわからないものだと言いたいだけです。
そして、わからないのであれば手を出さないというのが安全です。
本多先生もおっしゃっている通り、投資の大原則は安全です。
上でも『デイトレード』を引用して損をしないことが重要だと述べました。
ここからさらに上に行く可能性もありますが、バブルだとすればここから急落する可能性もあるわけです。
これを絶対に忘れてはなりません。
だから私はここからビットコインの買い増しはしません。
メモリの単位が変わっているので一目見るとわかりづらいですが、ビットコインが買値から約26倍になっています。
恩暗号通貨なので暴落するまで握りつづけます。
前週同様、翌週に向けて方針が決まり気持ちと覚悟が定まった!
投資の心構え(頭に叩き込むために毎回最後に記す。随時追記変更する)
①欲張り過ぎない。一気に儲けようとしない。本多先生の2割利食い、10割益半分手放しを大いに参考にして分割利益確定を。
②精神の安定を第一とする。自分の器に収まる投資行動を(心が落ち着かないほどのポジションは持たない)。
③判断・実行は拙速でもよいので迅速に。
④無駄に売買しない。調子に乗って軽はずみな悪手を打たない。
⑤利益確定(一部含む)したら自分にどんなご褒美を与えるか予め決めておく。
⑥すべてがうまくいっている時にこそ「勝って兜の緒を締めよ」の精神で。
<念のための注意書き>
この記事で私が書いたことは私の独断と偏見と妄想が多分に含まれております。
また、この記事に書いた通りの投資行動を私自身がとることを保証するものでもありません。
割とその時に直感的に感じた通りに行動する方なので、昨日と今日どころか、一瞬前と今で言動がコロコロ変わりますので書いていることをあまり鵜呑みにしないでください。
目標株価についてもその株価になるまで売らないということを表明するものではありません。
目標株価に達しなくても突然売ることもありますし、目標株価を超えても売らない場合もあります。
くれぐれも投資は自己責任でお願いいたします。
このブログの情報を基に何らかの行動をして損害・損失・その他被害を被っても私は一切責任を負えません。
予めご了承願います。