『フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。』(きたみりゅうじ)を読んだ感想:税務調査の確率は…


 2005年12月10日初版発行の本です。

 私が買ったのは2016年11月10日第30刷のものでした。

 30回も刷られているということは、よく売れる本=よく読まれている本ということですね。

 なぜこの本を買ったかというと、今年個人事業主になったので税金関係について本を数冊読んでおこうと思ったからです。

 ちなみに税金関係については別の本(『確定申告は裏ワザで税金が9割安くなる』)についても感想記事を書いています。

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どんな本か

 この本では、フリーランスの著者(税金についての知識がない)と税理士の対話形式で書かれています。

 この対話を通して申告と納税について勉強できる本です。

 尚、税理士の先生は名前を出していないだけあって、結構ぶっちゃけたことも本の中で話してくれています。

 著者がイラストレーターをされているので、セクションの区切りで内容を振り返った4コマ漫画が挿入されているのも理解を助けます。

 また、発言のカギカッコの上に発言者の顔のイラストが描かれていて、税理士さんがきわどい発言をするときには、その顔に影がかかっていておもしろかったです。

 概要としては以下のような感じです。

 ・そもそも税金とは何か

 ・社会保険と税金の関係

 ・記帳について

 ・青色申告について

 ・消費税について

 ・法人化について

 ・税務調査について

 以下、感想を述べます。

感想

 税金の素人(著者)と税金のプロ(税理士)の対話形式なので、素人の私が抱くような疑問を著者が税理士さんにぶつけてくれて、読みやすかったです。

 税金についての素人の方が、申告・納税についてざっくり理解するために、最初に読む本として良いと思います。

 この本を読んですぐに申告のための記帳ができるようになるかというと、この本の目的がそもそもそこにはないと思うので難しいです。

 申告・納税の実務については、それに特化した別の本を読んだ方がよいでしょう。

 線を引いたところはたくさんあるのですが、ここでは2か所のみ引用して感想を述べたいと思います。

勘定科目はなんでもいい!?

 以下、勘定科目についてのやり取りを一部引用。

税理士「ポイントは目立ちすぎないこと、そして変わり過ぎないこと……です」

著 者「は?いやいや、それ以前に『こんな経費はどの勘定科目に入れときなさい』とか、『こんな業種なら勘定科目はこうしておきなさい』とか、そんなノウハウが来るんじゃないですか?」

税理士「それはだからなんでもいいんですよ。あのねぇ、所得税なんか税額にずれがなきゃそれ以外どうでもいいんだから、そんな『経費がどこの科目に入ってる』だとか、そんなんぜんぜん問題じゃないんですよ。指摘されたって、じゃあこっちの科目に入れ直しときますねですんじゃう話なんだから」

(『フリーランスを代表して申告と納税について教わってきました。』P100より引用)

 

 この税理士の先生の見解については、以前この記事で書いた元国税調査官の先生の考えと同じですね。

 要はどの勘定科目で悩むかよりも、申告額に抜け漏れがないことの方が重要。

 こういうそもそもの大きな考え方って大切ですよね。

 ちなみに、税理士の先生が最初に「ポイントは目立ちすぎないこと」と発言されています。

 ある特定の勘定科目の金額だけが突出していると、税務署が不思議に思い、調べてみようとなりかねないそうです。

税務調査の確率は…

 以下、税務調査に関するやり取りから一部引用。

 日本の税制は申告納税制度であるために、普段は言ったもん勝ちでそのまま申告が通ってくれるのですが、数年に一度など不定期に「本当に正しく申告してますかー」と税務署から調査官がやってきたりします。これが、税務調査というわけです。

著 者「ど、どれくらいの確率で来るわけですかコイツは」

税理士「実釣率という言葉がありまして、これが実際に調査へ入った率を示すわけなんですけどね。これによると、個人の所得税ならだいたい1%、法人だとだいたい6%~7%が調査に入られるという統計があるようです」

(中略)

 いったん調査にやってくると、通常3年分はさかのぼりながらチェックすることになります。ぶん捕れる金がたまってからやってくるという感じで、これが実にいやらしい。

 昔、サラリーマンをしていた頃、税務調査に対応したことがありました。

 3年に1回位来るイメージでした。

 個人だと1%なのですね。

 そう言えば、知人で年間4ケタ万円稼ぐ方がいるのですが、その方は独立して十数年経っていますが一度も税務調査に入られたことはないとおっしゃっていました。

 ともかく、日本は申告納税制度、申告したものがそのまま通るのが基本。

 しかし、1%の確率で申告が正しいか調査される可能性がある、ということですね。

 ちなみに、経費か経費でないかでこちらとあちらで見解が分かれることが当然あります。

 この本の税理士さんによれば、あちら(税務署側)もとりあえず言ってみるか的なノリで見解を述べることもあるそうです。

 だから全部鵜呑みにしてハイハイ聞いていたら向こうの思うつぼなのでダメだそうです。

 必要経費であれば、きちんとその理由を説明して主張することが大切だそうです。

 ただ、互いが主張だけして一歩も譲らないとなると平行線なので、「これとこれは修正申告しますから、この辺で…」みたいないわゆる大人のやり取りも必要とのことです。

 落としどころを探るというやつですね。

 「修正申告します」という言葉がポイントだそうです。

 これがこちら側の「修正申告」でなく、税務署側からの「更正」となると、こちらが認めない限り長引いたり手続きが面倒になったりするので税務署側も避けたいそうなのです。

 だからこそ「これとこれは修正申告しますから、この辺で」という大人のやり取りが効くわけですね。

 おわり
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 この理屈からすると最初から厳選したもののみ経費化していると、バカを見るということかwそれも変だよなぁ…。まぁでも世の中そんなもんだからしゃーないかw

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