『会社四季報業界地図2018年版』を読んだ感想:欄外の「もうけの仕組み」が面白い


 

 『会社四季報業界地図2018年版』を買いました。

 投資の勉強のためという意味合いもありますが、単純に読んでいて面白いので買いました。

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投資候補となる銘柄を探すために読んでいるわけではない

 ちなみに投資候補となる銘柄を探すために読んでいるわけではありません。

 私はなるべく時価総額が小さめな成長株に投資することを志向しています。

 しかし、この業界地図に載っている会社は大半が大きな会社です。

 各業種について最大でも見開き2ページしか説明スペースがありませんので、小さな会社を載せるほどのスペースがありません。

 というか業界地図ですから、どの会社が業界№1なのか、そのライバル会社はどこなのか、また海外勢にはどんな会社があるのか、なんて書いていたら小さな会社を書く余地はありません。

 ちなみに私の2017年9月5日現在の保有6銘柄でいうと、目次も確認しましたが、半分の3銘柄しか載っていません。

 3053ペッパーフードサービス、3138富士山マガジンサービス、3318メガネスーパーが載っていました。

 このうち、ペッパーと富士山はそれぞれの社長が欄外に「注目の経営者」として紹介されており、これが嬉しかったです。

 個人的には、メガネスーパーの星崎社長も注目の経営者だと思うのですが、何せ眼鏡業界は、靴・カバン業界とひとまとめの扱いでしかも半ページとスペースがありませんでした。

 ちなみにペッパーは前回の2017年版には掲載されていませんでしたので、出世したなぁと思います。

 今回私の保有銘柄である3547串カツ田中は載っていませんでしたが、来年載っていてくれたら嬉しいです(可能性は十分あると思っています)。

 というわけで、銘柄探しのために読んでいるわけではなく、むしろ、載っていない銘柄が将来載るみたいな感じだと嬉しいかなと思っています。

欄外の「もうけの仕組み」が面白い

 じゃあ何のために読んでいるのか。

 冒頭にも書きましたが、投資のための勉強ができるうえに、面白いので読んでいます。

 何が面白いのかというと、結構欄外の情報が面白かったりします。

 例えば欄外に「もうけの仕組み」というのが載っています。

人材派遣の例

 人材派遣業界のページでは、派遣料金(一般労働者派遣)の内訳が円グラフで載っています。

 これを見ると、派遣料金が8時間換算で17,433円で、内7割(70.0%)の12,203円がスタッフの賃金であることがわかります。

 で、この他に社会保険料1,900円(10.9%)、派遣社員有給休暇費用732円(4.2%)、派遣会社諸経費2,388円(13.7%)、営業利益209円(1.2%)となっています。

 ここで面白いと思ったのが「派遣社員有給休暇費用」です。

 派遣スタッフがとった有給休暇は派遣先に請求できないので、派遣元(派遣会社)で負担するのですよね。

 派遣社員の月平均稼働日数を仮に22日として、8時間で1日と考えると

 732円/日×22日/月=16,104円/月

 となります。

 16,104円÷12,203円≒1.3日

 となるので、月22日稼働の場合、1.3日/月の割合で有給休暇を取っても営業利益が圧迫されることがない計算となります。

 逆に1.3日未満であれば営業利益が増える計算になります。

 ちなみに労働基準法では、週5日8時間労働の場合、8割以上出勤していれば、

 入社半年後に10日、1年半後に11日、2年半後に12日、3年半後に14日、4年半後に16日、5年半後に18日、6年半以降は20日有給休暇を付与することが規定されています。

 1.3日/月×12か月=15.6日なので、与えられた有給休暇を全て消化するような場合、勤続3年半(派遣先でなく派遣会社への勤続)までは営業利益にプラス、勤続4年半以降はマイナスということが言えます。

 もっとも、有給を全て消化する場合がどの程度あるのかは別の話ですが。

 また、勤続年数によって派遣料金も変えているのかもしれませんね。

 いずれにせよ、社会保険料は削れないでしょうし、派遣会社の諸経費もそれほど削れないとすると、案外有給の消化率によって利益が左右されるのだろうなと想像できます。

 こういう儲けの仕組みを知るのは面白いものです。

スーパーの例

 もう一つだけ例をあげます。

 スーパーの例です。

 スーパーのページの「もうけの仕組み」を見ると人件費高騰が頭痛の種と書かれています。

 先日この記事でスーパーのトイレの清掃記録に7日連続同じ人の名前が書いてあったと書きましたが、やはり人手不足のようです。

 人手不足なので時給を上げてでも募集をかけないとならないのでしょう。

 また少ない人数で業務を回すには残業休出の対応が必要になってくるでしょう。

 これがスーパー業界の平均営業利益率2%を圧迫しているようです。

 ちなみに介護業界とか外食業界も人手不足ですね。

 かつて所有していた有料老人ホーム事業を展開する6062チャームケアは富裕層向けのホームに力を入れることで利益率を高くし、介護業界№1の処遇を目標とすることで求職者に選ばれる会社を目指しているようです。

 また、3547串カツ田中では飲食業界では珍しい完全週休2日制(2連休)を求人の売りにしているようですね。

 このように、人手不足というキーワードで考えると、上記2社は先手先手で手を打っていることがわかります。

 こういうことがわかると面白いですね。

その他見どころ

 「もうけの仕組み」以外にも各種統計や、参考になる情報源の紹介、注目業界、各業界の動向、各会社の関係などがパッと見てわかるようになっていて面白いです。

 これで1,200円+税だったら安いと思います。

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 これも「もうけの仕組み」に書かれていることなのですが、パチンコ業界なんて「特殊景品を介した3店方式でパチンコは実質ギャンブル」なんて書かれてますw

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