私の目標株価の決め方③完:保有銘柄の事例で具体的に説明

 

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 この記事は、前回のこの記事のつづきです。

 はい。

 前回は、私が目標株価を算出するのに使う3つの数字とその根拠の説明、目標株価の算出式を示しました。

 今回は、私の保有銘柄の事例で具体的に目標株価の算出方法を説明します。

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目標株価の算出方法の具体例:3276日本管理センターで説明

 まずは、目標株価算出のために必要な3つの数字と目標株価算出式を改めて確認しましょう。

【目標株価算出のための3つの数字】

 ①対象企業が1年間に稼ぐ予想純利益の額

 ②対象企業が発行している株式の数

 ③対象企業の予想利益成長率

【目標株価算出式】

 目標株価=数年後の予想1株当たり利益(数年後の予想EPS)×予想PER(=予想利益成長率)

     =(数年後の①)÷(現在の②)×③

 以下、①②③の順に調べ方、考え方、算出の仕方を書いていきます。

①の予想純利益の額の算出について

 成長株への中長期投資なので数年後の①を算出したいです。

 決算短信を見れば、会社が開示している業績予想を確認できます(予想が困難な場合は開示されていないこともある)。

 決算短信は、対象企業のHPのIRのページで確認できます。

 また、決算短信を確認できるスマホのアプリも何種類かあるようです。

 私はiPhoneなのですが「適時開示なう」というアプリを使っています。

 無料です。

 お気に入り企業を登録しておくと、開示情報がある度に通知してくれるので便利です。

【適時開示なう】

「適時開示なう」のレビューをチェック、カスタマー評価を比較、スクリーンショットを確認、詳細情報を入手。適時開示なうをダウンロードして iPhone、iPad、iPod touch で利用。

 決算短信は、四半期ごとに開示されますので最新のものを見ます。

 今日(2017年8月29日)現在、最新の日本管理センターの決算短信は、

 「平成29年12月期第2四半期決算短信」http://pdf.irpocket.com/C3276/xOcR/Pvv8/aMfX.pdf

 です。

 ↓これです。

 http://pdf.irpocket.com/C3276/xOcR/Pvv8/aMfX.pdf

 この中の「3.平成29年12月期の連結業績予想」を見ます。

 「親会社株主に帰属する当期純利益」を見ます。

 1,658百万円とあります。

 これが平成29年12月期(記事執筆時点から約半年後に開示予定)の純利益です。

 で、中長期投資を志向しているので、求めたいのは数年後の純利益です。

 数年後の純利益を予想するには、色々な方法があるでしょう。

 過去の利益成長率をそのまま当てはめて算出する、過去の成長率を安全を見て少し割り引いて当てはめて算出する、四季報の予想を使う、会社の中期計画の数値があればそれを使う、月次情報を基に考えてみる、これらのいくつかを考慮して決める、など色々考えられます。

 ちなみに私は、日本管理センターの中期計画で

 「3ヵ年計画における毎年の利益成長率は15%以上を目指す」

 と書いてあったのを見て、これをそのまま当てはめて計算しました。

 日本管理センターは「サプライズのない決算」を売りにしていて、宣言通りにきちんと着地する安心感があります。

 というわけで「15%以上を目指す」とこの会社が言うのなら、15%は固いのではないかと割と信じられます(過去がそうだったから必ず未来もそうなるとは言えないのですが)。

 さて、目標株価を算出するうえでの「数年後」を「何年後」で考えるかですが、私は基本的に2~3年後で考えるようにしています。

 前回の記事のPEGレシオの説明では、直近予想PERと予想成長率が同値の場合、直近で割高でも3~4年後には妥当なPERになる、みたいな感じで説明しました。

 それとは矛盾してしまうのですが、現状では、原則とりあえず2~3年後で考えるようにしています。

 

 理由は、3年より先の予測は困難だと思うからです(いや本当は3年ですら難しい…。と書いておきながら串カツ田中とペッパーは3~4年後にしてるけど)。

 というわけで、今から約2年半後の平成31年12月期の利益で考えます。

 よって、1,658百万円×1.15×1.15≒2,192,705,000…①

 を平成31年12月期の純利益と考え、これを上記目標株価算出式の①に代入します(実は実際はこれと違うやり方なのだけどそれは後述)。

②の対象企業が発行している株式の数について

 これも決算短信などで確認します。

 日本管理センターの平成29年12月期決算短信の2ページ目に「(4)発行済み株式数」があります。

 これの①期末発行済株式数から②期末自己株式数を引きます。

※2017/9/11追記:通常は期中平均株式数を使うらしいです。ただ、期末が最新の株式数なので私は期末で考えるようにしています(期中に株式数が増減した場合には都度その増減した最新の株式数でEPSを計算)。

 19,025,600-900,184

=18,125,416株…②

 となります。

 これが②です。

 尚、潜在株式数(新株予約権など後々株式数が増える可能性のある株式数)があればそれを足します。

 この潜在株式数は過去の適時開示情報などから調べます(四半期報告書、有価証券報告書などで確認できる。ただ、正直私はこの辺少し勉強不足)

 たぶん日本管理センターはなかったはず(2017年8月29日現在)。

数年後の予想1株当たり利益について

 上記の①÷②で求められます。

 2,192,705,000÷18,125,416円

≒121円

 となります。

 尚、期中で新株予約権の発行など、株式の希薄化が懸念されることが起きた時にすぐに目標株価を計算し直せるように、①→②→①÷②の順番で説明しました。

 しかし、実際は決算短信には予想1株当たりの利益が載っています。

 なので、実際に日本管理センターの数年後(約2年半後)の予想1株当たり利益を算出する際には、この数値を利用しました。

 平成29年12月期予想1株当たり利益91.52円。

 中期計画で15%の利益成長目標を掲げていたので約2年半後の1株益を算出すると

 91.52円×1.15×1.15

≒121.04円…①÷②

 というわけで、実際の目標株価算出にはこの121.04円を使っています。

③の予想利益成長率について

 予想利益成長率には、何度も書いている中期計画の15%を使用します。

 そしてこの15という数字を目標株価算出式の予想PERとして使います。

以上を基に目標株価の算出

 以上から、日本管理センターの目標株価を算出します。

 目標株価=数年後の予想1株当たり利益(数年後の予想EPS)×予想PER(=予想利益成長率)

     =(数年後の①)÷(現在の②)×③

     =121.04×15

     =1,816円

 となります。

 これは、この記事で公表している以下の表にある日本管理センターの目標株価と一致しています。

まとめ

 上記でだらだら書いていることを簡単に書きなおすと、

 ・数年後の予想1株益を算出する。

 ・それにその数年後までの予想成長率(これが予想PERとなる)をかける。

 ・すると、目標株価になる。

 ただ、これだけのことです。

 具体例を基にわかりやすく説明するつもりが、だらだら書いたせいでかえってわかりにくくなってしまったかもしれません。

 発行済み株式数がどうのこうのと書かないで、最初から「決算短信で予想1株益を確認する」と説明した方がよかったかもしれないと今更ながら思います。

 でも札束をたくさん刷るとお金の価値が下がるのと同じで、株式の数が増えると1株益が落ちるので株価が下がるのですよね。

 その辺のこともお伝えしたくて、株式の数(新株予約権などの潜在株式数)も目標株価算出に必要な数字と書いたわけです。

 おわり
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 なんか説明が美しくない。

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