私の目標株価の決め方②:私が目標株価の算出式に使う3つの数字とその根拠の説明

WikimediaImages / Pixabay

 

 この記事は、前回のこの記事のつづきです。

 はい。

 

 前回は、目標株価を自分で決めることの意味について書きました。

 今回は、私の目標株価を決める際の前提となる考え方について、3つの数字とともに説明します。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

目標株価を決める前提となる考え方

1)目標株価の算出式に使う3つの数字

 私が目標株価を決める時に、目標株価の算出式で使うのは次の3つの数字です。

 ①対象企業が1年間に稼ぐ予想純利益の額

 ②対象企業が発行している株式の数

 ③対象企業の予想利益成長率

 ①②は決算短信とか対象企業のHPで確認できます。

 ③も上記で公開されているデータを基に算出できます。

 何も難しいことはありませんw

2)なぜ上記の3つの数字を使うのか

 なぜ目標株価の算出にこの3つの数字を使うのかというと、私が成長株(今後(も)利益が成長すると思う株)に投資しているからです。

 なぜ成長株に投資しているかというと、利益の成長とともに株価が上がると考えているからです。

 なぜ利益の成長とともに株価が上がると考えているかというと、株価を説明する計算式の内の1つに次のようなものがあるからです。

 株価=予想1株当たり利益(予想EPS)×予想PER

 ※予想1株当たり利益(予想EPS)は、上記の①純利益を②発行済株式数で割れば求められます。

 ※予想PERは、上記の計算式を変形(予想PER=株価/予想1株当たり利益)すればわかる通り、株価が予想1株当たり利益の何倍かを示します。

  つまり、予想1株当たり利益の何年分まで買われているかと言い換えることもできます。

  というわけで、人気があったり、高い利益の成長性が見込まれる企業・業種の場合、予想PERは高くなる傾向にあるようです。

 で、上記の計算式に当てはめて考えれば、予想PERの評価が変わらなければ、予想1株当たり利益の額が上がれば上がるほど、株価が上がることは明らかです。

 実際、決算の発表がされると株価が大きく上がったり下がったりします。

 それは、予想1株当たり利益が想定よりも上がりそうなのか、下がりそうなのか、それに伴い人気や予想成長率(予想PERに影響)が上がりそうなのか下がりそうなのか、という点から上記の計算式に当てはめて解釈できます。

 というわけで、私は利益(予想1株当たり利益。上記①②により算出)の成長とともに株価が上がるとの考えのもと、上記の

 株価=予想1株当たり利益(予想EPS)×予想PER

 という計算式を目標株価の算出にも使っています。

 あ、③の予想利益成長率については、目標株価を算出するための要素である予想1株当たり利益の算出に使ったり、妥当な予想PERを決めるために使います。

3)なぜ妥当な予想PERを決めるために予想利益成長率を使うのか

 予想1株当たり利益の算出のために③の予想利益成長率を使うのはイメージしやすいかもしれません。

 しかし、なぜ妥当な予想PERを決めるために予想利益成長率を使うのかはピンとこないかもしれません。

 なぜ妥当な予想PERを決めるために予想利益成長率を使うのか。

 それは、成長株投資においては、妥当な予想PERを判断するうえで予想利益成長率が考慮されるという側面があるからです(あくまでも成長株投資限定)。

 このような考え方を反映した指標にPEGレシオというものがあります。

 PEGレシオの計算式は次の通りです。

 PEGレシオ=直近の予想PER÷予想1株当たり利益成長率

 で、このPEGレシオの値が1であれば妥当、1より大きければ大きいほど割高、1より小さければ小さいほど割安というように考えます。

 さて、PEGレシオの値が1であれば妥当と書いたのですが、本当にそんなことが言えるのでしょうか。

 ところで、日経平均の直近予想PERはだいたい14倍~16倍の間に収まると考えられています(2017年8月28日時点では14倍弱と普通に考えたら割安の状態ですが)。

 業種別や個別にみると当然この間におさまらないものも多くありますが、妥当な予想PERを考える際に、PERが14倍~16倍というのは1つの目安になります。

 これを頭に入れた上でPEGレシオの話に戻ります。

 PEGレシオが1であれば妥当ということは、上記の計算式に当てはめると、直近の予想PERと予想1株当たり利益成長率が同じ値であれば妥当ということになります。

 つまり、直近の予想PERが15倍で予想1株当たり利益成長率も+15%であれば妥当というように考えます。

 まぁ直近予想PERが15倍だったら先ほどの14倍~16倍に収まっているので特に違和感はありません。

 しかし、次のような場合はどうでしょうか。

 A)直近予想PER :30倍

   予想1株当たり利益成長率:+30%(=1.3倍)

 B)直近予想PER:50倍

   予想1株当たり利益成長率:+50%(=1.5倍)

 C)直近予想PER:100倍

   予想1株当たり利益成長率:+100%(=2.0倍)

 上記①②③いずれの場合でもPEGレシオは1になるわけですが、特に③のように直近予想PERが100倍なのに妥当と判断できるのかちょっと信じられないですよね。

 しかし、ここで中長期目線で考えると「確かに妥当だわ」と理屈の上では考えることができます。

 どういうことか以下の表を使って説明します。

アイキャッチ

 

 上記ABCの前提(つまりPEGレシオ1=直近予想PERと予想1株益成長率が同値)で、現在の株価から0~1年後、1~2年後、2~3年後、3~4年後、の各PERを計算しています。

 計算式は表に示していますので参考にしていただくとして、驚くことに、なんと3~4年後にはABCいずれの場合でもPERは15倍以下となります!

 上記の日経平均の直近予想PERの目安14倍~16倍と比較しても妥当かそれよりも割安です。

 このことは、成長株において、直近予想PERがべらぼうに高くても、その予想PERと同値の成長率が予想できるのであれば(つまりPEGレシオが1であれば)、3~4年後の中長期で考えれば妥当であると考えられるということであります。

 つまり、3~4年程度の中長期で成長株への投資を考えるのであれば、PEGレシオは大いに参考になるということです。

 もっとも、上記の表はわかりやすく理屈を説明するためのものであって、3~4年後まで50%とか100%の成長をし続ける株が実際にあるかどうかは全く別の話です。

 また逆に言えば3~4年後まで成長し続ける株にしか使えないとも言えます。

 実際は、そういう株を見つけるのは難しいと思います。

 そして3~4年後までの予想1株益の成長率を何を根拠に算出するのかという難しい問題もあります。

 PEGレシオを使う場合、このような難しい問題に直面するわけですが、しかし理屈としてはいい指標だなと思って使っています。

 というわけで、私は原則として予想利益成長率の数値を目標株価における妥当なPERとして使っています。

まとめ

 最後にまとめとして目標株価算出のための3つの数字と目標株価算出式を書いておきます。

【目標株価算出のための3つの数字】

 ①対象企業が1年間に稼ぐ予想純利益の額

 ②対象企業が発行している株式の数

 ③対象企業の予想利益成長率

【目標株価算出式】

 目標株価=数年後の予想1株当たり利益(数年後の予想EPS)×予想PER(=予想利益成長率)

     =(数年後の①)÷(現在の②)×③

後記

 ここまで目標株価を決める前提となる考え方について説明してきました。

 ここまで書いて思ったことは、説明のための文章は書くのに時間がかかるw

 なぜ時間がかかるかというと、他者に説明できるほどの十分な理解が足りなかったからだと思う。

 私の目標株価の決め方について書きますなどと偉そうに言っていながらw

 この記事を通して一番勉強になったのは私かもしれないw

 次回は、実際の私の保有銘柄を使ってどのように目標株価を算出したのか書いてみたいと思います。

 つづく
にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ
にほんブログ村

 今回の記事を書いてみて目標株価の考え方について自身の考えがより深まったので、近いうちに目標株価を変更する銘柄が出てくるかもw

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

シェアする

フォローする

グーグル提供の関連コンテンツ
関連記事