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物覚えの悪い人が掃除を一所懸命し続けたら悟りを開いちゃった件

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 今日は、妻の来客があるので朝起きてすぐに家を掃除していました。

 部屋の隅々まで掃除機をかけたり、ぞうきんがけをしたり、コンロの油汚れを落としたりしました。

 大して広い家でもないのに、8時半から始まった掃除が終わったのは11時でした。

 2時間半もぶっ通しで掃除し続けていました。

 一心不乱に掃除をするのは気持ちいいものです。

 さて、ガンコな汚れをゴシゴシと磨いている最中に、ふと、「ちりを払い、垢を除かん」というフレーズが頭に浮かびました。

 このフレーズは、ブッダの弟子でひたすら掃除だけをし続け、ついには悟ってしまったチュッラパンダカという人が繰り返し唱えていたフレーズです。

 私は、原始仏教の経典の中のこの人のエピソードが大好きです。

 家にあった以下の2冊の本で改めて彼のエピソードを復習しました。

ということで、上記2冊を参考に、今日はこのチュッラパンダカという人を紹介してみたいと思います。

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物覚えが絶望的に悪く兄に見放されるチュッラパンダカ

 ブッダの弟子にチュッラパンダカという人がいました。

 彼は絶望的に物覚えの悪い人物でした。

 どのくらい物覚えが悪いかというと、超短い教えの文句すら覚えられないくらいでした。

 対して彼には超優秀な兄がいました。

 彼はその兄とともにブッダの元で修行していました。

 ある時、兄は弟に一つの短い教えの文句を覚えるように弟に命じます。

 しかし、4か月経っても覚えられません。

 兄は弟がここでやっていくのはもう無理と思ったのか、

「お前もう家に帰れ」

 と見放してしまいます。

「ちりを払い、垢を除かん」というフレーズすら覚えられないチュッラパンダカ

 兄には見放されましたが、ブッダは見放しませんでした。

 ブッダは、彼にこう言います。

(以下引用)

「チュッラパンダカよ、この雑巾を持ち『塵を払い、垢を除かん』という言葉だけを覚えて唱え続けなさい」

(引用終了)

吉田恒著『伝記ブッダ』P187より引用

 しかし物覚えの悪いチュッラパンダカです。

 この短いフレーズすら忘れてしまい、つぶやけません。

 そこでブッダは彼にこう言います。

(以下引用)

「お前は修行者たちの履物の掃除ならできるか」

(引用終了)

吉田恒著『伝記ブッダ』P187より引用

 それならできると彼は答えます。

そして悟りを開くチュッラパンダカ

 それから彼は昼も夜も修行者たちの履物のちりや垢の掃除を毎日の日課として続けます。

 来る日も来る日も一所懸命履物の掃除をし続けます。

 周囲も同情し始め、「ちりを払い、垢を除かん」という句を彼に教えます。

 チュッラパンダカは毎日履物の掃除をしながらこのフレーズを唱え続けるうちに、ついに覚えることができました。

 「ちりを払い、垢を除かん」と言いながら履物の掃除を続けるうちに、彼ははじめ真っ白だった雑巾が自分の手垢で薄汚れているのに気づきます。

 同時にこの短いフレーズの意味もだんだんわかってきます。

(以下引用)

 「はじめこの雑巾は清潔で真っ白だった。人の心ほど汚れやすいものはない。汚れがこの雑巾について、汚れてしまった。この世のものは、いつまでも同じ状態ということはありえない」

 (中略)

 「塵を払い、垢を除かん」

  という言葉の意味を体得したチュッラパンダカは、垢が、布や履物についた汚れではなく、自分の心についた、怒り、貪り、執着という塵や垢であったことを、はっきり知りました。四か月かかっても、詩句一つ覚えられなかった愚鈍なチュッラパンダカも、悟りを開くことができました。

(引用終了)

吉田恒著『伝記ブッダ』P188~P189より引用

 なんかこのエピソードものすごく好きなんですよね。

 悟るとは表面的に理解するのとは別次元で、こういう風に腹落ちして理解するということなんでしょうね。

 ブッダ先生もこのチュッラパンダカを念頭において次のように言っています。

(以下引用)

「多くの詩句を暗記していても、体得していなければ何にもならない。一つの句でも、それが本当にわかり、実行し、体得すれば、解脱できるのだ」

(引用終了)

吉田恒著『伝記ブッダ』P189より引用

 

 チュッラパンダカのエピソードはこれ以外にも、一本のほうきで「ちりを払い、垢を除かん」と唱えながら掃除を続けて気づきを得たとか、微妙に異なるものが様々な経典で紹介されているらしいです。

 こうして現代まで語り継がれ、結局優秀だった兄よりも愚鈍だった弟の方が有名になってしまいました。

 現代は把握しきれないたくさんの情報があちこちに溢れていて、それらに触れて何かを知った気になったり、気を病んだり、将来を悲観したり、色々心も落ち着かなくなりがちです。

 たまには部屋の一か所でも一所懸命掃除をして「ちりを払い、垢を除かん」と唱えたら何か気づきが生まれるかもしれません。

 以上、私の大好きなエピソードでした。

蛇足

 今日、上記本を読んで思い出しだのですが、ブッダの弟子には個性的な人物がたくさんいます。

 例えば、元殺人鬼で殺した人の親指を集めて首飾りにしちゃってた人(アングリマーラ。殺人鬼になってしまったエピソードがやるせない)とか、死んだ子ども(もう腐っている)を抱えて「薬、薬」と徘徊する女の人(キサーゴータミー)とか。

 有名どころでは、般若心経でも出てくるサーリプッタ(シャーリプトラ、舎利子)なんて優秀な人もいますね。

 あーまたブッダ関係の本を読み返したくなってきた。

 今回記事を書くに当たって読み返した下記本はとても読みやすいので初めての方にもおすすめです。

 おわり。

読んでいただき、ありがとうございました。

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合掌

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