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なぜこの映画を観たか
深夜の日本テレビの地上波の番組で「映画天国」というのがあって、自動でいつも録画している。
何となくその録画してあったやつを観た。
どんな映画か(ネタバレ有り)
アメリカの映画。
数行で書く。
家庭よりも仕事を優先する妻1人幼い子2人を持つサラリーマンが主人公。彼はあるきっかけで時を操れるリモコンを手に入れる。
そのリモコンを使うとまるでDVDを早送りするかのごとく、自分以外の時を早送りしたり、一時停止したり、消音できたりする。
面倒なことは早送り。嫌な上司には一時停止して目の前でおならをひっかける。そんな使い方をしていた。
ある時出世するタイミングまで早送りするとなんと1年が経過していた。
それからというもの、リモコンというか時が暴走し、自分の意思と関係なく人生がどんどん早送りされてしまうことに。
会社では出世したものの、みるみる内に子どもは大きくなり、妻とは不仲になり、早送りしたばっかりに、大切な家族と十分な時間を過ごせなかったことを大後悔する。
やがて病気になり、大切な家族に看取られて死ぬ・・・かと思いきや夢から覚める。
目覚めると時はリモコンを手にする前に戻っていた。
主人公歓喜。
仕事よりも家庭を大切にすることを家族に誓い、ハッピーエンド。
以上。
感想
典型的なアメリカ映画だと感じた。
「典型的な」というのは、ハッピーエンドで終わるというのが1つ。
喜怒哀楽が激しいというのが1つ。
テーマがわかりやすい≒単純というのが1つ。
この映画のテーマは「仕事よりも家庭を大切にしろよ!」というもの。
わかりやすいので観ていて疲れない。
軽い気持ちで観られる。
そういう意味では、この記事で感想を書いた「ダーティ・ハリー」と同じ。
でも、「ダーティ・ハリー」はまた観てもいいなと思うのに対して、この映画はそうでもない。
違いはなんだろうと考える。
「ダーティ・ハリー」の単純さは「悪い奴は俺が裁く。法など関係ない。躊躇なく殺る」という感じ。
自分が正義と信じている奴ほど危ない奴はいないので、それは無茶苦茶なんだけど、疑わしき者が冤罪でないことを観客の私はわかっている。
だから、そのいかれっぷりを許容できるし、そのアウトロー的生き様、はぐれ者感がかっこいいとすら思ってしまう。クリント・イーストウッドだし。
クリント・イーストウッド演じる主人公のキャラハン刑事のセリフも一々カッコ良かったりする。
そのカッコよさをまた観たいと思ったりする感じ。
対してこの映画の主人公は別にごく普通。別にかっこよくない。
キャラハン刑事のように人格に厚みがないというか、なんか薄っぺらい感じ。
結論も「家庭を大切にしよう」てな感じで妻や子どもと抱き合って終わり。ごく普通。
対してキャラハン刑事は、殺人鬼を自らの手で射殺して警察手帳だったか、警察のバッジ(紋章)だったかを川にぶん投げて捨ててジ・エンド。
インパクトが違う。
比較したどちらの映画もあまり何も考えずに軽い気持ちで観ることができるという点では同じだが、もう一度観たいというインパクトは「ダーティ・ハリー」に軍配が上がる。
色々書いたが、一言でこの映画の感想を書くと、「インパクトなし」である。
尚、これはあくまでも私の感想です。
おわり。
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