『横綱』武田葉月著 を読んだ感想③ 栃ノ海と佐田の山のことを書いているがいつの間にか初代若乃花が前面にしゃしゃり出てくるw

横綱

 今回の記事は以下の記事の続きです。よろしければあわせてどうぞ。

『横綱』武田葉月著 を読んだ感想② 巡業を観に行ったきり家に帰らず!?第48代横綱大鵬幸喜
今回の記事は以下の記事の続きです。よろしければあわせてどうぞ。 ②第48代横綱大鵬幸喜関についての感想 <強くてイケメンで大人気...

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

③第49代横綱栃ノ海晃嘉関についての感想

f:id:kusakimuryou:20161130115913j:plain

(ウイキペディアより転載。大元は雑誌『相撲』1959年12月号)

<基本データ>

 四股名 :栃ノ海晃嘉(とちのうみてるよし)

 本名  :花田(宮古)茂廣

 生年月日:昭和13年3月13日

 出身地 :青森県南津軽郡田舎館村

 身長  :177㎝

 体重  :110㎏

 所属  :春日野部屋

 優勝回数:3回

<幼い頃に両親を亡くす>

 6歳の頃父を亡くし、その後相次いで母も亡くしたそうです。ただ、兄弟が多く姉が母親代わりで面倒を見てくれ、高校にも進学したそうです。

<初代若乃花に恐怖心を植え付けられる>

 翌場所、番付上横綱大関との対戦が決まっていた栃ノ海関は、この記事で書いた初代若乃花に呼びつけられ徹底的に稽古をつけられたそうです。

 なんか本名が「花田」で一緒だからとかそんな理由で「お~い、お~い」って呼ばれちゃうそうです(親しみを感じちゃったのかな?)。

 土俵に上がったら、まともに若乃花関の顔も見られないくらいの恐怖心を植え付けられたそうです。

 ただ、ご自身は横綱とはこのように強く、下に威厳を見せつけることも大切だと肯定的に解釈されているようです。

 現代の色々うるさい世の中で同じことをされて訴える力士がいたら大問題になりそうな、そんな出来事な気がしますね。北の富士さんも先輩力士には相当理不尽なことをされたそうですから、ひたすら忍耐・我慢の時代なのでしょうね。

 全然レベルが違うけど、私が中学生の時とかはまだ普通に体罰あったもんなぁ。今ではあり得ないのだろうが、中学の時、朝登校して教室に入ると、顔がボコボコに変形している男子がいて、どうも部活で顧問にぶん殴られたらしいと。普通にそんなことがあったなぁ。

 息子がそんな姿で帰ってきたから母親が学校に事情を聴いたらしいけど、最終的には「教育」ということでその母も理解しおさまった感じだったと記憶しています。

 まぁこのような出来事を当事者がどう解釈するかが大切なのでしょうね。

 栃ノ海関について、完。

④第50代横綱左田の山晋松関についての感想

f:id:kusakimuryou:20161130120240j:plain

(ウィキペディアより転載。大元は雑誌『相撲』1961年6月号)

<基本データ>

 四股名 :佐田の山晋松(さだのやましんまつ)

 本名  :佐々田(市川)晋松

 生年月日:昭和13年2月18日(平成29年4月27日没)

 出身地 :長崎県南松浦郡有川町出身

 身長  :182㎝

 体重  :129㎏

 所属  :出羽海部屋

 優勝回数:6回

<初代若乃花が出てくるとみんなが逃げる>

 また名前が出てきました。初代若乃花。以下引用。

(引用開始)

33年に横綱に昇進した若乃花関という力士は、本当にすごい人だったと思います。

地方巡業に出るでしょう。(中略)そんな時、若乃花関がまわしを巻いて、支度部屋を出ていくと、「うわぁ~!」という声が力士たちの間で起こるんです。そして、みんな散り散りに逃げちゃう。

つまりは、若乃花関の稽古が激しすぎて、一旦彼の稽古相手に指名されたら半殺し状態になるくらい徹底的に稽古をつけられてしまうので、みんなが若乃花関の視界に入らないように逃げるわけです。

(引用終了)

(タイトルの本のP66~P67より引用。文字の強調は引用者による。)

 私から見たら戦前生まれの男と言ったら、苦難を経験されてたくましい印象です。そんな戦前生まれの男たちが「うわぁ~」と言って逃げる男。これが初代若乃花関である。

 こんな顔である。

f:id:kusakimuryou:20161130122334j:plain

(ウィキペディアより引用。大元は雑誌『相撲』1961年6月号)

 体はそれほど大きくない(179㎝、105㎏)のに皆が恐れる男である。

 ただ、この佐田の山関、皆が逃げる中、初代若乃花関に捕まって「うれしい」と思ったそうである。逆に兄弟子が「おまえ、本当に大丈夫なのか?」とビビっていたらしい。

 さすが横綱になる力士は考え方がその他多数とは違いますね。というわけで恐怖心を植え付けられることなく、この後、本場所で3回連続で初代若乃花関に勝利したそうです。

 ただし、4回目の対戦は・・・。以下引用。

(引用開始)

4回目の時は、「こんちくしょー」と言って、土俵の下までボコーンと放り投げられましたよ、観客席の中に。終わってから、「あ~、これで胸がスーッとした」なんて言ってね。その相撲が、若乃花関と対戦した最後です。

振り返ってみれば、若乃花関の勝負に対する執念というのは、尋常じゃなかった。本場所で一度負けたら、二度と負けないように、負けた相手を稽古場でガンガンガンガンやりますからね。

「おまえは俺に勝てるわけがない。わかったな」

いわばデモンストレーションです。私はそういうことはあまりしないタイプでしたけど、後の千代の富士や朝青龍なんかは、若乃花関を見習ったといえるんじゃないでしょうか。

(引用終了)

(タイトルの本のP68より引用。文字の強調は引用者による。)

 怖ぇーーー!「あ~、これで胸がスーッとした」じゃないでしょ!殺気を感じるわ!

 この記事で書いたけど、初代若乃花関が朝青龍関にシンパシー感じて自分を重ねているのがよくわかるわ。ていうか凶暴度は朝青龍関を軽く超えてるだろ。

 それにしても、この出来事を淡々と語る佐田の山関、あなたもすごいですよ。

次の横綱のエピソードは別記事とします。

つづき↓

生ダラで初めて見た輪島関はいじられキャラだったけど、実は勝つための行動を積み重ねた強い横綱だった! 『横綱』武田葉月著 を読んだ感想④ 
 この記事は以下の記事の続きです。よろしければあわせてどうぞ。 ④第52代横綱 北の富士勝昭関についての感想 <基本データ> ...

 ↓この本について書きました。

横綱

横綱

読んでいただき、ありがとうございました。

これ↓をクリックしていただけると更新の励みになります。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

合掌

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

シェアする

フォローする

グーグル提供の関連コンテンツ
関連記事