『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち 飲茶著』を読んだ感想⑤ 釈迦というトンデモない人間

 この記事は続き物の記事で以下が最初の記事です。未読の方はよろしければ先にどうぞ。

『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち 飲茶著』を読んだ感想①
『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち 飲茶著』を読んだ感想その1。どんな本かをごく簡単に説明。

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前回のおさらい

 「私」とは例えるならば映画と観客の関係における観客なのだから、映画で何が起ころうと観客には無関係。

 にも関わらず映画で起こっていることがあたかも「私」に起こっている出来事かのように勘違いしてしまうことが不幸の始まりであると前回書きました。

 そのように「私」を捉えることは一定の気づきを私草木無量に与えてくれました。

 ただ、そうは言っても例えば実際に殴られたとして「体は痛いけど、「私」が殴られたわけではないので「私」は痛くない」とか考えたところで

「いやいや実際痛みに耐えられないんだけど」

 的なことは現実問題としてあるんだよなぁ、というところまで前回書きました。

 この本の釈迦の項でその答えが書いてあったので以下書いていきたいと思いますが、まずは釈迦について軽く触れたいと思います。

釈迦の位置づけ

 インド哲学の流れの中での釈迦の位置づけについて以下引用します。

(引用開始)

 釈迦は決してオリジナルな存在ではないし、突如インドに舞い降りてすべてを生み出した神のような存在でもない。釈迦は 、ウパニシャッド哲学という脈々と受け継がれてきた古代インドの伝統を踏まえた上で存在しているひとりの人間であった、ということは覚えておいてほしい。

(引用終了)

(P72より引用)

 釈迦と言えば仏教の開祖である。

 悟りを開いてしまったスゴイ方である。

 それまでにものすごい苦行も経験していて、ろくに食物をとらないで骨と皮だけになってしまったりもしている。

 また、生まれてすぐ歩き出して「天上天下唯我独尊」と言ったとか、悟り開く前に悪魔と戦って打ち勝ったとか、その他もろもろの伝説がある。

 そんな方なので、神様か何かと勘違いしてしまう人もいるのですが、釈迦はあくまでも人間なのですね。

 神様ではない(仏様ではあるけど)。

 釈迦はカースト制度の中でバラモンに次ぐ階級のクシャトリアという身分で、出家前はシャカ族の王子様だったのですね。

 めちゃめちゃ裕福だったのですが、何でも願いがかなってしまうため、生きるために必死みたいなこともなく、逆に人生にむなしさを感じてしまったのかもしれませんね。

 また実の母が釈迦を生んだ直後に亡くなっており、このことも釈迦の人格形成に影響を与えているとかいないとか言われています。

 そんなわけで、当時のインドで流行していた出家ブームにのっかり釈迦も出家します。

 自分がやがて王になるだろう国を捨て、妻を捨て、妻のお腹の中にいた子を捨てて。

 挙句の果てに、子どもには「ラーフラ(障害)」と名付ける有様。

 出家の障害になるということです。

 とんでもない野郎ですね。

 出家したいがために、妻を捨て、子を捨て、子に「障害」なんて名前をつけるんですから。

 私は釈迦の伝記を読んでいて、子どもに「障害」と名付けたことを知ったときは、それを知る前に既に釈迦に惚れ込んでいたこともあり、ものすごいショックでした。

 伝記は何冊か読んだのですが、このネーミングについてよい解釈をしようとしている本もありました。

 しかしやはり無理があるなと感じます。

 単純に出家の障害になると感じたのでしょう。

 ちなみに釈迦の子ラーフラは、後に出家し10大弟子の1人となります。

 まぁこんなことがありつつもやはり私は釈迦が好きです。

 というかスゴイ人です。

 スゴイ人って大抵変な人なんですよね。

 変な人は好きです。

 ちょっと本の内容からズレて釈迦のことを書いてきましたが、ともかく釈迦は出家します。

 で、この出家は別に釈迦のオリジナルのものでもなんでもなく、当時のインドの流行にのっかった出家だったというわけです。

 というわけで釈迦は釈迦以前から続くインド哲学の影響をめちゃくちゃ受けている一人の人間というわけです。

 次回に続く。

 つづき↓

『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち 飲茶著』を読んだ感想⑥ 自己を鑑賞するという意識の大切さ
『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち 飲茶著』を読んだ感想その6。自己の鑑賞者になることにはメリットがありそうだ、ということについて書いています。

読んでいただきありがとうございました。

合掌

↓この本について書きました。

史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち (河出文庫 や 33-2)

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